WEBmagagine 鳥小屋通信第6号03.7.10.
新作自作電気弦楽器「回擦胡」(演奏ヴィデオ!!)

 どうもここの所ネットから遠ざかり気味でありますが、音楽および楽器創作への情熱は相変わらず、そんな尾上が贈る半年振りの鳥小屋通信は、今年(2003年)初頭から4ヶ月ほどの試行錯誤期間を経て完成した新作電気弦楽器「回擦胡」を紹介したいと思います。
 この回擦胡と言う楽器、手動により回転する円盤が胡弓のような外見のボディに張られた2本の弦を擦って持続音を出す楽器で、いうなればハーディーガーディーと中国胡弓のあいのこみたいな楽器です。名前の由来は、「回転盤擦奏する胡弓みたいな楽器」を略したものとでもいいましょうか、そんなイメージで命名しました。
音や弾きかたがどんなものかは百聞は一見にしかず、まずはヴィデオを御覧ください。


★回擦胡演奏 その1 
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★回擦胡演奏 その2 
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2004.5.12.Update:
マックだとどうもうまく再生できないケースが多いため、RealPlayerタイプにやりなおしました。また以前のwmvファイルは音がひずみ気味だったのですが、その辺もクリアにしました。

 如何でしょうか。見た目のローテク・ジャンキーさとはミスマッチなまでにリッチな音色だと思いません(笑)? この音源はシンセとかでなく、(しつこく言いますが)あくまで回転盤が弦を擦ることにより生じている弦振動です。良く御覧頂くとこの楽器はエレキ楽器で、自作の電磁ピックアップが付いているのが確認できると思いますが、これで弦振動を拾って、DSPエフェクタで電気的に音を処理をしております。私はアコースティック楽器も好きですが、自分で作ったり弾いたりするのは色々音加工ができるエレクトリックの方が性に合っているようです(ヘッドフォン使えば周りにそんなに迷惑かけないし...)。エフェクタによる音処理は「効果というよりは楽器の一部」というのが私の哲学なんですが、そんな音のバリエーションを上記二つのビデオで確認していただけると幸いです。ちなみにその2のビデオ冒頭では回転盤に摩擦を作り出す松ヤニを塗っているシーンから始まっております。

 この楽器は、元々2弦の胡弓(尾上胡弓2)を作ったところから始まります。ヨーロッパの中世からある楽器「ハーディーガーディー」や、10ccのゴドレー&クレームが考案したギターに付ける擦弦アタッチメント「ギズモトロン」というったものに前々から大変興味を持っていて、いつかはこの手のコンセプトの楽器を作ろうと思っていたのですが、2弦胡弓を作ってみて、これに円盤が弦を擦る機構をつけてみたら面白いんじゃないかと思い立ちいろいろ試行錯誤をしたのです。かなりてこずりましたが、御覧の通りなんとか安定した響きが得られたと自負しております。 ハーデイーガーディーの類と異なるのは、この楽器はポルタメント奏法が出来るという点でしょうか。リボンコントローラ然り、私はコブシを利かすことの出来る楽器が好きなんです。

 今回は近況速報的にということで、この楽器の詳細な写真などは、鳥小屋サウンドの楽器ミュージアムで改めて紹介させていただきたいと思います。リボンコントローラ同様、ライブで色々登場することがあると思いますので、機会がありましたらこの回擦胡を生でも御覧頂けたらと思います。(2003.8.Update 回擦胡の詳細を楽器ミュージアムに掲載しました)

参考HP:
Hurdy-Gurdies by Matthew Szostak
Vielleux in Thailand
 2つともハーディーガーディーに関して詳しく紹介しています。

楽器を作ろう 
 エレキギターのコーナーでミシンボビンを用いた電磁ピックアップの作り方が書いてあり、回擦胡の電磁ピックアップに大いに参考にさせていただきました。

協育歯車
 回転機構に使った歯車です。いままで殆どやったことなかったのですがメカ物も楽しいですね。

特別感謝:
金澤重則君、ルリP


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