WEBmagagine 鳥小屋通信第4号02.11.1.
鳥小屋サウンド主催、
2002秋のライブパッケージ開催さる

2002年10月13日(日)、高円寺ペンギンハウスにて鳥小屋サウンド企画のライブが行われました。私自身と、私がファンであり、かつ日ごろお世話になってる、ジャンキーラブリー&スリリングでチョット変わったイイものを持ってるミュージシャンたちを集めてみました。そんな出演者の皆さんは、狩俣道夫+米本実+中野圭、ガトーブランコ、そして、矢の・松田&尾上の3組。

 トップの狩俣道夫+米本実+中野圭は、狩俣氏(vo、sop sax、fl、口琴)、と江戸川の電気音楽家・米本氏、そしてこの二人が出した音をコンピュータ処理してCG映像に反映させる中野氏(image,synth)による、即興系ユニット。暗さとユーモアを兼ね備えた独特としか言いようのない狩俣氏のパフォーマンスにストイックながら重厚なドローン系電子音が絡み、音に映像がシンクロする。米本氏が手作りの電子楽器なら、中野氏の音→映像変換ソフトも自作のアルゴリズム。作って、弄って、鳴らして、映されたものは、自給自足ならではの強い意志が感じられるもので、時に米本氏は、映し出された光を、光センサーを搭載した電子楽器に取り込ませることにより、音→光→音→光・・・・・の循環システムを作り出し、さらに興味深い効果を生み出してしておりました。

 2番目は、ノムラジュンコ(tap,mime,vo)さん率いるガトーブランコ。メンバーが名ピアニストの河合拓始氏になってから2度目のステージ。フランス風味でちょっとキッチュなキュートさが魅力のノムラさんですが、タップダンスでは一転して見事にキメてくれます。河合さんの名曲「鏡」のガトーブランコ・バージョンが拝見できるのもこのユニットのポイント。今回は準メンバーの西村まさひこ氏が映像で急遽参加となり、二人のパフォーマンスをローファイなCCDでとりこみ、ローファイであることを逆手にとったコマ落とし風の幻想的な映像をスクリーンに映し出していました。これが二人の浮遊感あるパフォーマンスと実にマッチしててヨイのです。
写真だとフラッシュのため、スクリーンの映像が飛んでしまい記録できずじまいで残念!

 そして、トリは矢の・松田&尾上。シンガーソングライタ・矢の英男氏をフロントに、fender bass6という6弦の低音弦楽器で、時にベースとギターの中間的役割をするモンド松田氏、と私・尾上によるモンドエレクトリックフォークトリオ。この3人で通算5度目のステージですが、今回、新しいレパートリーも数多く用意し、私もいままで以上に張り切って、リボンコントローラ尾上胡弓と口琴を披露(すべて単音楽器!)。矢の氏はそれに答えるべく凄まじくハッスルしたステージを展開してくれました。矢の・尾上がハチャメチャやってるなか、それを確り支えてくれる松田氏の存在も大きいです。

というわけで、今回の3組、それぞれ違ったベクトルながら、どこかで血の通ったものを感じさせる組み合わせだったと自負してます。「(褒め言葉で)こんなのありなの?」というお客さん諸氏の感想が嬉しかったですね。またこういう企画をやってみたいです。ご来場の方々、出演していただいた方々に感謝です!


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